
アクセンチュア株式会社勤務
経済学科
【2010年3月卒業】
堀井 里紗さん
【熊本県立八代高等学校出身】
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学生時代に
学んだことや
現在のお仕事で役に立っていることは? - 高校までは知識の習得、知恵のためのベース作りの勉強ですが、大学での学びは生活や仕事をする上での知恵であり、実践に近いと感じています。例えば、アクセンチュアはグローバル企業であるため海外の方と一緒に仕事をすることがあります。その時に大学で勉強した一般教養科目を思い出します。現在、チームを率いるマネジャーとして仕事をしているので、大学時代に使っていたリーダーシップやマネジメント論の教科書を見直すこともありますし、IT企業なのでシステム?ツールの要件定義や簡単なプログラミングを行う際には、データベース論が役立っていると感じます。最近は、お客様の経理業務に関わっており、大学時代の簿記や会社法、経済学の勉強が役に立っています。そして、ゼミ学習や卒業論文のように調べたことを纏め、自分なりの主張や意見を論理的に考え?書き?発表することは、社会人が日々行うことなので非常に繋がりを感じます。
大学時代は、やるべきこと?やりたいこと?今しかできないことを本気でやることにしていました。大学生として全科目真面目に講義を受け、合唱サークルで歌い、指揮者をし、やってみたいバイトもしました。初めての一人暮らしや、友達とショッピングやお泊り会、青春18切符を使った九州~東京一周、ユーレイルパスを使ったヨーロッパ5か国の旅など沢山の思い出があります。就職活動の時期には、東京の大学院を受験し、2年の大学院生活を経て就職しました。 -
現在のお仕事を
選択されたきっかけは? - 私はいろんなことをやりたい性格なので、事業会社で一つを極めるというより、コンサルティング会社でいろんな事業会社と関わっていくことが向いているなと思います。大学?大学院では、経済学?統計学?システム工学?データサイエンスを専門にしていたので、システム開発や当時流行っていたビックデータ分析に関わる仕事がしたいと思い、現在の仕事を選択しました。
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現在の職業
についての内容や
やりがいを感じるところは? - 業務のBPR(ビジネスプロセス?リエンジニアリング)をお客様に提案?実現を行っています。BPRとは、業務の本来の目的に向かって既存の組織?制度を抜本的に見直し、IT技術を使って業務プロセスをデザインすることです。具体的には、お客様の業務をヒアリングするだけでなく、実際に一緒に手を動かして実施することで、本質的な課題を特定します。その課題に対して、どうやったら解決できるか、組織構成を見直せばいいのか、制度設計を見直すか、IT技術を導入するか、業務プロセスを見直すかなどを検討し、お客様と一緒に実現し定着するまで伴走します。また、この業務BPRは、アクセンチュアでチームを編成し、今は150名ほどで一緒に進めています。私のチームメンバも50名ほどいて、実現に向けて日々一緒に頭を使っています。
業務の大変さはやりがいと表裏一体だと感じています。 お客様の業務に深く入り込んで本質的な課題を特定していくことが必要になるため、お客様が見つけられなかった視点を持つことが必要ですが、長年業務をされているお客様のほうが「業務内容」については詳しいです。ですから、業務内容で勝負するのではなく、「その業務の本来の目的は何なのか」「その目的を達成するためにはいまのお客様のやり方が最適なのか」という視点を常に持って頭で考え抜くこと、その業務の法規制や最新のIT技術の知識を有すること、基本的なコンサルティング?業務改善の作法を習得していることが重要です。 つまり、それだけの深い知識を持ち続けるために常日頃自身にインプットし続け、その最新知識を仕事にアウトプットしていくことが求められます。 私はいろんな情報を集めてインプットすることが好きなタイプで、それをお客様にアウトプットしたときに、お客様から「これは知らなかった」「こうすればよかったのか」と反応を受けるととても嬉しく感じます。 -
これからの
将来について
目標や目指していることは? - 大学院時代から10年ほど東京にいて、福岡に戻ってきたのですが、福岡含めた九州全体をIT技術の地盤にしていくために協力できたらなと思っています。 例えば福岡市ではIT企業誘致やIT技術開発支援を行っていますが、面白い技術を持ったIT企業がたくさんあり、アクセンチュアも協業しています。 目先ですと、自身のチームメンバーにも、常にIT技術の理解のために勉強すること、そのIT技術を業務で試してみることを伝え、ぜひ彼らに次のリーダーになってもらいたいと考えています。 また、アクセンチュアが福岡で大きくなることで、雇用を創出して地域貢献し、九州の土地にIT技術の基盤を広げることに貢献できるのではないかと考えています。
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