北九州市立大学 文学部
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Teacher Introduction
生住 昌大
Masahiro Ikizumi
主な担当授業
日本の近代文学 / 比較日本文学(近現代) / 日本文化文献講読A
主な担当授業
日本の近代文学 / 比較日本文学(近現代) / 日本文化文献講読A
専門分野
日本近代文学。「無文学の暗黒時代」(明治10年前後)に、活路を開こうと懸命に生きた文学者と出版界について研究しています。
ゼミの紹介
今や「古典」となりつつある明治、大正、昭和(~1945年)に書かれた小説や詩などを研究の対象とし、丁寧に注を付け、そこから新しい解釈に挑みます。文学作品の中には、その時代特有の風俗(生活上のならわし、しきたり。身なり、装い。身振りや態度)が描き込まれており、現在は使われなくなった言葉も用いられています。まずはこれらを、現代を生きる私たちにとって理解可能なものにする(注を付ける)ことを、研究のスタートとします。小説中の言葉を同時代のモノの体系や文化的なコノテーションの体系に戻していく「注釈」の作業は、未知の世界に触れる楽しい作業でもあり、〈読み〉の有効な手段でもあります。3年1学期には、注を付けるための訓練をし、3年2学期には、各自好きな作品を選んで、先行論と対話をしながら作品の新しい解釈にチャレンジし、4年1学期からは卒業論文の準備に入ります。
メッセージ
私たちが生きる世界の広さと深さを知るために、卒業までに一つでも多くの授業を聴講し、さまざまな学問に一度触れてみることをオススメします。また、「日本近代文学」を学ぶと決めている学生も、文学だけ学べばいいというものではありません。言語学や心理学等の方法、歴史や思想史や美術史等の知識だって必要ですので、積極的にいろいろな講義に足を運んでください。
メールアドレス
大熊 智之
Tomoyuki Ohkuma
主な担当授業
文化交流史 / 日本の歴史と社会 / 日本の生活文化
主な担当授業
文化交流史 / 日本の歴史と社会 / 日本の生活文化
専門分野
専門は日本近代史です。主に、日本から植民地や移住地に出て行く人びとを調べ、誰がなぜどこに移動し、異文化との出会いから何が生まれたのかについて考えています。
ゼミの紹介
近現代の日本や韓国を素材として、様々なことについて「歴史で考える力」を身に付けることを目指します。例えば、今の私たちが生きる社会の成り立ちと特徴について考えたり、異文化とのよき出会い方について考えたり、などできればと思っています。参加者一人ひとりが他の参加者との対話の中で、自分にとって考えたい課題を見つけ、育ててもらえるとうれしいです。
3年1学期には、研究の基礎な方法を学ぶためと、過去の人々の暮らしへの問題関心を養ってもらうために、論文や史資料を発表者を決めて読んでいきます。3年2学期はそうしたことに加えて、卒論執筆へ向けて各自の関心に基づく報告もしてもらいます。4年次からは本格的に卒論執筆のための準備に入ります。
また、日韓交流を実践します。仁川広域市立博物館のボランティア学生との交流プログラムを行う予定です。隣国に友だちを作ってみませんか。
メッセージ
何か気になっていることを過去にさかのぼって調べてみると、今まで分からなかったことが理解できるかもしれません。現代とは異なる昔の人びとの暮らしや考え方に出会うと、当たり前だと思っていた世界が少し違って見えてくるかもしれません。歴史を通して、そんな発見を楽しんでみませんか。
メールアドレス
梶原 将志
Masashi Kajiwara
主な担当授業
ヨーロッパ文化資源論Ⅰ / 比較広域文学 / ドイツ語
主な担当授業
ヨーロッパ文化資源論Ⅰ / 比較広域文学 / ドイツ語
専門分野
ドイツ悲劇が専門。主人公が最善の行動をとっても、運命のいたずらで破滅に導かれる…。ひとはなぜ、こんな恐ろしいもの観るの?
ゼミの紹介
いまのところ、ドイツ語を勉強したことがない学生にも、ゼミに入ってもらっています。もちろん、ドイツ語ラブという熱い人は優先しています。
ゼミに入りたい人には、2年生の終わりに「志望動機書」というものを書いてもらいます。みなさん、私の専門(ドイツ文学、特に悲劇)を踏まえて、私の興味に寄せたかたちで自己PRしてくれます。アピールする相手を分析して、そこに照準を合わせて自己主張する気遣いとスキルには心から尊敬しますし、頼もしいとも思います。ただし、いったんゼミに入ってしまえば、建前を取っ払って、本当に自分が好きなこと?ものについて研究してほしいです。食文化、漫画、アニメ、スポーツ、絵画、政治、馬術、建築???なんでもOK。誰か、「ドイツにおけるトイレシャワーの現状と今後の普及可能性」について書かないかな、とも思っています。ドイツについて調べた末に、自分はフランスの方が好きだと分かったとすれば、それだって大事な発見。なぜ自分がドイツに惹かれなかったのかを掘り下げて分析すれば、そこになにかしらの真理があるはずです。学問の価値というのは、研究「対象」ではなく、「方法」に宿るので、どんな瑣末なものを扱ったとしても、研究手順が周到で、主張に説得力があれば、それはすぐれた研究なのです。
メッセージ
大学の枠を越え、主に九州の大学生たちで1ヶ月ドイツに行く研修旅行があります。本学からも参加者がいて、とても有意義な時間を過ごしているようなので、興味があればぜひ声を掛けてください。それ以外にも、ドイツへ留学する手段はあります。ドイツ留学は意外と穴場で、学費も生活費も格安ですし、英語で受けられる授業も豊富なので、おいしいことだらけです。誰もあなたの留学生活を監視しないし、審査もしない。ビールを飲んで、サッカーを観て、失敗をたくさんして、恥を掻いて、笑い飛ばして、生存して帰ってくれば、それでいい。危機察知センサーをばりばりに働かせて生き抜く力は、馬鹿にできないですよ。留学経験者は、それを知ってます。むしろそれを知りに行くんです。ドイツ語を「ペラペラ」になってから行くべきとか、行ったからには「ペラペラ」で帰ってこないといけないとかいう、決心と行動をくじくような考え方は、的はずれだと私は思っていますし、捨ててしまいましょう。
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門田 彩
Sai Kadota
主な担当授業
西洋美術史 / 欧米文化概論 / 博物館概論
主な担当授業
西洋美術史 / 欧米文化概論 / 博物館概論
専門分野
西洋美術史(美術を読み解き、歴史や社会、思想などを研究するのが「美術史」)です。ルネサンス期以降の西洋絵画が専門です。
ゼミの紹介
このゼミでは、ヨーロッパで描かれた絵画について、その背景や描いた画家、また絵のもつ意味など、さまざまなことを研究し、それぞれの絵画について自分で考えて語れるようになることを目指しています。
絵画は、画家の思いや独創性だけで生まれたのではなく、時代や地域によって共通するさまざまな特徴があります。3年生では、そうしたことを少しずつ学びながら、絵の見方の基本を習得します。西洋の絵画を扱いますから、ときには英語の論文も読みます。訓練をすれば、いつの時代に描かれた絵なのか、誰でもある程度はわかってきます。4年生になったら、好きな絵画や画家を決め、それまでに蓄積した知識を使って、卒論に取り組みます。
「美術史」という学問で一番大切なことは、実物を見ることです。ヨーロッパは無理でも、日本国内で開催される西洋絵画を扱った展覧会へはぜひ足を運んでもらいたいと思います。機会があれば、ゼミの希望者で展覧会を訪ね学芸員さんの話を聞くことも行います。
メッセージ
美術を好き嫌いだけで見ていてはもったいない!長い西洋美術史の中で培われた深い意味を知り、作品の素晴らしさを一層味わってみてはいかがでしょうか。美術に深くかかわることはきっと人生を豊かにしてくれます。
西洋美術史を学んでみたい、という意欲的な方をお待ちしています。
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河内 重雄
Shigeo Kochi
主な担当授業
日本文学史(近現代) / 日本の現代文学 / 日本文化資源論
主な担当授業
日本文学史(近現代) / 日本の現代文学 / 日本文化資源論
専門分野
日本の現代文学です。知的障害者が小説でどのように描かれているかを、歴史的?社会的背景などもおさえつつ研究しております。
ゼミの紹介
3年生の1学期は文学理論(批評理論)を広く浅く学びます。 小説は本質的には何も述べていません。こちらで語らせてやって、初めてメッセージを発してくれます。そして語らせ方は無数にあります。批評理論を学ぶことで、一つの小説から、いくつもの妥当なメッセージがくみ取れるようになります。 2学期は、好きな現代日本の短編小説を一つ取り上げ、どういったことを読み取ったかを発表してもらいます。その発表を基に、みんなであれこれ議論します。「小説のそこの部分は、Aと解釈するよりはむしろBと解釈する方が妥当ではないか。なぜなら、そこの部分の少し後には、これこれといった記述があるではないか」などなど、小説をより面白く読む工夫をしましょう。
4年生になりましたら、いよいよ卒業論文ですね。1学期に、卒論の計画をしっかり立てましょう。扱う小説は何か。その小説について、論じるべき(解決すべき)問題は何か。問題を解決するうえで、調べるべき資料はどれとどれか。調査を踏まえると、どういった結論が予想されるか。こういったことを、ゼミのみんなにも聞いてもらい、意見をもらうことで、詰めていきましょう。
2学期の演習では、卒論で予定している内容を発表してもらいます。それについてみんなで議論することで、より一層隙の無いものにしましょう。 2年間のゼミの計画は以上です。やるからにはみんなで楽しいゼミにしましょう。
メッセージ
文学作品は、作家が世界を言葉で仮構したものですね。現実世界によく似た世界もありますし、まったく似ていない世界もあります。いずれにせよ、フィクショナルな世界ですから、様々な知的実験ができます(作家にとっても読者にとっても)。現実のあるイビツな光景を、さらに誇張して描いたり、みんながまるで注目していない光景を、重要なものとしてクローズアップしたり。深刻な社会的?政治的な問題を扱った小説もあれば、気の利いた笑いを提供してくれるものもある。それぞれの小説に合った楽しみ方?接し方を、みんなで考えていきましょう。
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齋藤 公太
Kota Saito
主な担当授業
日本の宗教文化 / 日本文化文献講読C / 日本文化資源論
主な担当授業
日本の宗教文化 / 日本文化文献講読C / 日本文化資源論
専門分野
日本の宗教文化。近世?近代の日本思想史?宗教史。特に『神皇正統記』などの前近代のテクストの受容史について研究しています。
ゼミの紹介
領域横断的な学問である宗教研究には明確な方法論がありません。そのためこのゼミでは、それぞれの内発的な問題関心を大切にしつつ、各自が自分なりの研究方法を開拓していくことが求められます。ただし、どのような方法をとるにせよ、基本となるのは資料を正確に読み、その内容を論理的?実証的に考察するという作業です。そこでまず2年1学期には日本の宗教文化に関する論文を読み、多様な宗教研究の視点を学びながら、二次資料の読解力を身に付けます。その上で3年2学期には、各自の研究テーマに関わる一次資料を選んでもらい、その精読を通じてさらに資料解釈を行う力をつちかっていきます。4年1学期からは卒業論文の執筆に向けて具体的な準備を進めていきます。
メッセージ
宗教研究に限らず、大学での学びにおいては、自分自身の問題関心を深めていくこと、それと同時に物事への多様な視点を身に付けること、その二つが大切だと思います。在学中はなるべく様々な分野の授業をとり、たくさんの本を読み、いろいろなチャレンジをすることをおすすめします。私もできる限りそのサポートをしていきたいです。
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夏 雨
Xia Yu
主な担当授業
アジアの社会と文化、アジア文化共生論
主な担当授業
アジアの社会と文化、アジア文化共生論
専門分野
中国明清時代の思想と文化を専門とし、民間宗教から女性の科学研究まで幅広く研究しています。
ゼミの紹介
現代の中国で創作された古風歌曲を切り口とし、中国の古典文化を勉強します。歌詞の読解、典故の調査、メロディーや創作背景の分析などを通じ、中国古典を垣間見て、それらがどのように創作に繋がったのかを見ていきます。また、それに関連する文献を読み、本格的な古典も勉強します。資料の調査力、文献の読解力、論文の作成力を身につけ、現代社会における古典文化の意義と応用を一緒に考えていきたいです。3年次は研究方法の勉強と文献の読解をします。4年次は卒業論文を中心として進行します。
メッセージ
「古典文化なんて、今の生活と全然関係ないから、勉強する必要ないでしょ。」
「漢文なんて、小難しくて、つまらないよ。」
皆さんはもしかしたら、こう考えているかもしれません。しかし、実はそうではなく、古典文化はただの無機物ではなく、現代の我々の生活、経済、ひいては文化にも有機的に結びつくものなのです。日本と関係深い中国古典文化を勉強し、習得した知識と能力も、広げた視野も、将来の自分にも社会にも有意義です。
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五月女 晴恵
Harue Soutome
主な担当授業
日本美術史入門 / 日本の宗教美術 / 比較東洋美術
主な担当授業
日本美術史入門 / 日本の宗教美術 / 比較東洋美術
専門分野
専門は日本美術史です。主な研究対象は日本中世の絵巻ですが、授業では、仏教美術から近世絵画まで幅広く取り扱っています。
ゼミの紹介
このゼミには、やはり絵画や彫刻等の美術作品を鑑賞することが好きな人たちが集まって来ます。けれど、美術史学とはただ作品を見ていれば良いという学問ではありません。好きなアイドルやキャラクターに関する情報を目にするとついつい読んで覚えてしまうように、好きな作品について教えてくれる文章にはどんどん目を通して、自分を惹きつけてやまない、その魅力の秘密を解き明かして行きましょう。
まず、2年間のゼミの主な流れを記すと以下のようになります。3年生の前期には、美術史の概説書を章ごとに担当者を決めて内容をまとめて発表してもらいます。具体的には、はじめて聞く専門用語を調べたり、掲載されている作品の概要を紹介したりします。3年生の後期には、各自好きな画家や作品を一つ選んで、これまでにどのような研究が成されてきたかをまとめて発表します。4年生の前期には卒業論文の構想発表を行います。
また、毎年、夏休み期間を利用して、泊りがけで作品観覧に出かけています。ここ数年は京都?奈良でのお寺めぐりをメインとしています。その際、各自担当作品を決めて、学芸員さんのつもりになっての作品解説(鑑賞のポイントをわかりやすく紹介して、作品の面白さを充分に理解してもらえるような)を行ってもらいます。
メッセージ
このゼミの卒業論文は、基本的には日本の美術に関するものであれば、時代や分野を問わずに本人のやりたいテーマを選ぶことができます。近年提出された卒業論文の題目を幾つか紹介すると次のようになります。
「浮世絵に描かれた小袖について―鳥居清長の作品を中心に」
「法隆寺金堂四天王像足下の邪鬼について」
「鳥山石燕『画図百鬼夜行』について」
メールアドレス
高山 智樹
Tomoki Takayama
主な担当授業
英米の社会と文化Ⅰ / 日英文化比較 / 英米の大衆文化Ⅰ / 文化共生概論
主な担当授業
英米の社会と文化Ⅰ / 日英文化比較 / 英米の大衆文化Ⅰ / 文化共生概論
専門分野
文化研究。イギリスと日本の事例を中心に、「文化」という言葉の意味やその歴史について考えています。
ゼミの紹介
「イギリス文化」のゼミということになっていますが、卒論テーマの制約は特にありません。そのため、ロビン?フッドやハリー?ポッターといった、イギリス文化に属するテーマに限らず、現代日本の外国人労働者や貧困問題、さらには中世日本の芸能や世界の戦争遺跡、聖地巡礼の歴史等々、極めて多様なテーマが取り上げられています。一見バラバラなテーマが、研究が進んでいくうちに、お互いに関連してくるのも面白いところです。
メッセージ
自分にとって重要なテーマと出会い、それを掘り下げていくというプロセスは、生きていく上でとても大切なことですが、実際にそれを一人で行うのは意外と大変です。その作業を進めるための方法を、他の人と協力し合いながら身につけていけるというのが、大学の大きな利点だと思っていますので、そのお手伝いができれば嬉しいです。
メールアドレス
寺田 由美
Yumi Terada
主な担当授業
環大西洋の社会史 / 比較歴史?文化 / 英米文化史Ⅱ
主な担当授業
環大西洋の社会史 / 比較歴史?文化 / 英米文化史Ⅱ
専門分野
アメリカ史です。特に、19世紀末から20世紀初頭の社会の変化に戸惑いながらも立ち向かう人びとの姿について研究しています。
ゼミの紹介
主にアメリカ合衆国のことについて興味のある学生が集まっています。これまでゼミ生が書いた卒論のテーマは、イラク戦争、戦争報道、在日米軍基地問題、合衆国における貧困問題への取り組みといったものから、アメリカン?ファッションやアメリカン?ロックの歴史、日米における?女の子?に対するイメージの違いなど多岐にわたっています。ゼミではまず、文献を読む力をつけるために、3年次の1学期に共通の本を全員で読み、順番に割り当てられた箇所の内容をレジュメにまとめ、報告してもらいます。2学期には、各自が興味のある本を選び、それをゼミでレビューします。また3年次の2学期から卒論作成に向けた準備に取りかかり、4年次のゼミでは、その進捗状況を報告します。
メッセージ
ゼミ生には海外で勉強?生活することに興味のある者も多く、また実際に複数の学生が在学中あるいは卒業後に、アメリカ、イギリス、オーストラリアなどに留学やワーキングホリデーで出かけています。
メールアドレス
富田 広樹
Hiroki Tomita
主な担当授業
ヨーロッパ文化共生論 / ヨーロッパ文化資源論Ⅲ / スペイン語
主な担当授業
ヨーロッパ文化共生論 / ヨーロッパ文化資源論Ⅲ / スペイン語
専門分野
「光の世紀」と称される啓蒙主義の時代、十八世紀スペインの文学、特に演劇を中心に研究しています。
ゼミの紹介
作品を読もうとする際に、そもそもそのテクストがどのような成り立ちを経たものなのか、どのような時代的社会的思想的背景のもとに生み出された作品なのか、それがどのような受容をされてきたのか。文献学、社会学、批評理論などを援用してさまざまなアプローチが可能だと思います。漫然と作品を読むのではなく「テクストに即く」ことを根本に研究していくと、もしかするとだれもまだ気づいたことのない発見があるかもしれません。小さな発見を糧にアイディアが発展することもあれば、仲間との議論を通じて論理が次第に明瞭になってくることもあるでしょう。
メッセージ
勉強は自分でするもの、けれども孤独にするものではありません。たくさんの素晴らしい作品や研究、そしてひととの出会いがありますように。
メールアドレス
豊田 圭子
Keiko Toyoda
主な担当授業
日本語学概論Ⅰ?Ⅱ/日本文化文献講読B
主な担当授業
日本語学概論Ⅰ?Ⅱ/日本文化文献講読B
専門分野
日本語学、特に日本語史、語彙史を専門にしています。古い時代から現代にいたるまで日本語がどのように変わってきたか?ということを研究しています。
ゼミの紹介
日本語史上、室町時代は古代語から近代語へうつりかわりつつある時代とされています。「近代語にうつりかわりつつある」…具体的にどのように文献にあらわれるのでしょう?ゼミの中で扱うキリシタン資料は、当時の日本語の姿を垣間見ることができます。3年の1学期は、キリシタン資料を実際に読んでいきます。担当を決めて発表、古語とは用法が異なる語、現代語とは用法が異なる語について考察します。3年の2学期は、各自興味のある分野の論文を取り上げ、発表してもらいます。いろんな論文を読み、卒業論文のテーマを考えていきましょう。4年では「これだ!」と決めたテーマにそって実際に卒業論文を執筆していきます。中間発表等でゼミ内の意見を聞き、再考しながら進めていきましょう。
メッセージ
何気ない疑問、教員?友達?家族が言ったひとことが、その後の研究テーマになるかもしれません。できれば日常のなかでも「ことば」に対して敏感になってほしいです。また、外国語や外国文化に触れることで日本語?日本文化について考える機会もあるでしょう。いろんな講義を受けて、いろんな人と話しましょう。
メールアドレス
濱 奈々恵
Nanae Hama
主な担当授業
比較文学概論 / 英米文学概論Ⅰ / 英米の現代文学Ⅰ
主な担当授業
比較文学概論 / 英米文学概論Ⅰ / 英米の現代文学Ⅰ
専門分野
専門は19世紀のイギリス文学。最近は現代、特にブッカー賞の受賞作や候補作も研究しています。
ゼミの紹介
ゼミではまず、一つ文学作品(翻訳版)を読んで自由に意見交換し、その後で文学研究の要となる批評理論を理解していきます。「好き」「嫌い」「面白い」「つまらない」という感想も大切にしつつ、それだけに頼らない多角的な研究アプローチを身につけ、様々な価値観や問題意識を共有する力を養っていきます。ゼミ内のディスカッションでは「間違っているかもしれない」とか「的外れかもしれない」などと恐れないでください。雑談的なやり取りの中から、研究の方向性や面白さをつかみ取れることがあります。お互いの研究にとって意味のある場となるように、有意義な時間を作りましょう。
メッセージ
古い作品であっても、現代社会においてまだ生き続けている作品がたくさんあります。それにどれだけ気づけるか、それをどれだけ楽しめるかは、私も含めた皆さんの知識のアンテナの張り方で変わってきます。大学で存分にアカデミックな遊びを楽しみ、そこで得た知識と経験を周りの人におすそ分けしてあげてください。
メールアドレス
前田 譲治
Joji Maeda
主な担当授業
英米の大衆文化Ⅱ / 比較映像?文化 / 英米文学概論Ⅱ
主な担当授業
英米の大衆文化Ⅱ / 比較映像?文化 / 英米文学概論Ⅱ
専門分野
アメリカのユダヤ系作家の民族性が作品の中にどのような形で読み取れるか、また、映画とアメリカ文化の関係を研究しています。
ゼミの紹介
前田ゼミは、アメリカ文学と映画を題材として用いる、アメリカ研究のゼミです。本ゼミでは、アメリカ文学?映画の中に登場する会話、情景描写、ストーリー展開、登場人物の描き方などを分析することにより、作品を背後で支配しているアメリカ人の美意識や、価値観の独自性について考えていきます。また、アメリカ文学?映画とアメリカの現実との関係がどのようなものであるかを探求します。このような視点からなされる考察を積み重ねることによって、アメリカ(人、文化、社会)の特質に対する理解を深めることをゼミの主目的としています。毎年ゼミに集うのは、アメリカ、映画、小説、演劇、何れかに興味がある学生です。
メッセージ
近年に提出された卒論の具体例を紹介しますと、「ディズニーアニメの女性像の変遷と社会変化との関連性を論じたもの」、「映画『風と共に去りぬ』における黒人女性の描写の特質を分析したもの」、「複数の映画に登場する離婚描写を検討し、アメリカ人にとっての離婚の意味を分析したもの」、「『天使と悪魔』の映画版と原作とを比較対照することにより、映画版がどのような意図の下に制作されているかを分析したもの」、「『ハリーポッター賢者の石』の原作と映画版を比較することにより、イギリスとアメリカの比較文化を行なったもの」などなどがあります。多くの学生が、映画とアメリカ文化との関連性を分析した卒業論文を提出しています。
当ゼミの卒業生は、外国文化に強い興味を持つ学生が多いため、語学力を留学で身につけた後、アメリカなど、海外で活躍している学生もいます。また、文化関連の知識を生かして、観光業界や航空業界で活躍している学生も多くいます。
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真鍋 昌賢
Masayoshi Manabe
主な担当授業
メディア文化概論 / 比較表象文化 / 日本の大衆文化
主な担当授業
メディア文化概論 / 比較表象文化 / 日本の大衆文化
専門分野
口承文芸研究、大衆文化研究、民俗学。プロフェッショナルな口頭芸の文化に特に関心をもっています。
ゼミの紹介
講読では、メディア、大衆文化をテーマにしたものをとりあげます。知識の習得のみではなく、発表?議論の仕方についても学びながら、眼前にあるなじみ深い対象の歴史的背景を探ったり、その特徴を議論したりします。また、ゼミでは本を読むだけではなく、各自が自分の関心にそった研究?調査の発表をおこなっていきます。これが卒業論文の準備になっていきます。
音楽、CM、バラエティー番組、ゲーム、様々な研究対象に興味をもった学生が集まってくるゼミです。自分の関心だけにとじこもるのではなく、ゼミ仲間の関心にも耳を傾けてもらうことを目標にしています。会話のなかで驚きや発見がきっとありますよ。
メッセージ
わたし自身は、近現代日本において、プロフェッショナルな声?身体の表現が、様々なメディアと関わりながら、どのように生成?受容されてきたのかについて研究しています。これまで最も研究対象としてとりあげてきたのは、浪曲(浪花節)です。他には戦時中の紙芝居、漫談、ラジオの深夜放送などもとりあげてきました。
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山口 裕子
Hiroko Yamaguchi
主な担当授業
アジアの歴史と社会 / アジアの中の日本文化
主な担当授業
アジアの歴史と社会 / アジアの中の日本文化
専門分野
社会人類学。①インドネシアの村落社会で日々語られる歴史と文化と政治の関係、②東南アジアの人、もの、情報の移動の研究です。
ゼミの紹介
文化(イメージ)の形成と発展のダイナミズムを捉え、「文化」とは何かを具体的な事例に即して歴史的に考察します。今年取り上げるのはインドネシアのバリ島です。「最後の楽園」と言われ、世界的観光地として名高いバリ島。その楽園イメージはどうやって出来上がったのかを、オランダ植民地時代から現代の文化観光政策まで通時的に考察します。さらにバリ人はいかにそのイメージを受け止め、バリ文化を展開させているのかを現在の視点から観察し、文化が、「他者」との関わりの中でいかに生成したり発展したり、逆に衰退したりするかを考えます。
私たちの身近にある東南アジアの人、もの、情報に目を向け、その多様な流れ、その過程で起こる変容などを考察します。それによって日本に暮らす私たちにとって「近くて遠い隣人」である東南アジアとの関係を歴史的再考します。
上記以外にも、ゼミ生の要望やその時々の社会的要請に応じて、随時東南アジアに関するホットな話題、映画やコミックなどのサブ?カルチャー、日本でのアジアイメージ、アジアでの日本イメージの変容、流通と消費なども取り上げます。簡単なインドネシア語にも挑戦します。また、私たちの身近なところで東南アジアを発見し、理解するためのフィールドワークを実践してみたいと思います。
メッセージ
日々の友達とのおしゃべりの中でも、旅先での異文化や、あるいは一冊の本との出会いでもいいです。在学中にぜひ、自分の価値観やいわゆるアイデンティティが揺さぶられるような経験を何度もしてください。そうした場面に立ち会えたり、そこから思考をスタートさせるきっかけを共有し、サポートできたらうれしいです。
わたしはインドネシア東部のブトンという小さな島で人類学的な調査研究をしてきました。海が美しくて魚がとびきり美味しくて、人々は声が大きくておせっかいなくらい面倒見がいいです。濃密な人間関係の中でもみくちゃになったり救われたりしながら、不器用にフィールドワークを続けています。わたしの思考の原点です。いつかみんなを連れて行きたいなあ(蚊よけには各自で十分気をつけてね???)。
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渡瀬 淳子
Junko Watase
主な担当授業
日本の古典文学 / 日本文学史(古典) / 比較日本文学(古典)
主な担当授業
日本の古典文学 / 日本文学史(古典) / 比較日本文学(古典)
専門分野
日本の古典文学です。軍記物語が専門ですが、そこから発展して室町時代の文芸を中心に研究しています。
ゼミの紹介
私のゼミでは古典に親しむために基本的な事柄から学びます。
古典研究に必要な書誌学の基礎知識や学術用語から始まり、くずし字の読解にも挑戦してもらいます。
また、卒業論文の執筆にむけて、できるだけ多くの古典作品に触れてもらうため、室町時代物語を中心に様々な物語を紹介?講読するようにしています。
メッセージ
高校時代に文法で苦労して、古典はつまらないものと思っている人も多いでしょう。しかし、ひとたび古典の世界に足を踏み入れてみれば、現代人の感覚とはまた違った豊かな世界が広がっています。ともすれば狭い価値観にとらわれてしまいそうな時にこそ、古典の多様さに触れてもらいたいと思います。
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