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お知らせ

北九州市立大学からのお知らせ

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国連大学マルワラ学長による表敬訪問を受け、特別講演会を開催いたしました

2025年7月10日、国連大学(United Nations University, UNU/本部:東京)学長を務めるチリツィ?マルワラ教授(国連事務次長兼務)が北九州市立大学を訪問され、本学関係者との意見交換及び学生向けの特別講演を行いました。国際社会がAIや気候変動、格差の是正といった課題に直面する中、持続可能な未来を見据えた教育?研究の在り方を共有する貴重な機会となりました。


Ⅰ. 表敬訪問

日時:2025年7月10日(木)9:50~10:20(※当初予定より早めに開始)
場所:北九州市立大学ひびきのキャンパス 特別応接室

国連大学側ご来訪者:
学長:チリツィ?マルワラ 氏
サステナビリティ高等研究所 所長:山口しのぶ 氏
同研究所 大学院プログラム事務局長:堀尾多香 氏

北九州市立大学側出席者:
学長:柳井雅人
副学長:中武繁寿
国際環境工学部 学部長:井上浩一
環境技術研究所 所長:中澤浩二
同研究所 所員:ゴー?チュイリン

 表敬訪問では、柳井学長から歓迎の挨拶があり、続いてマルワラ学長より、国連大学の使命と世界に展開する拠点の紹介、国連大学SDG大学連携プラットフォーム(UNU SDG-Universities Platform, UNU SDG-UP)の活動、そしてこれまで訪問された大学での印象深い経験などが語られました。なかでも、学生と一緒に「SDGsの18番目、19番目、20番目の目標」について自由に議論したというエピソードが紹介され、学生の柔軟な発想に学長自身が感銘を受けたことが印象的でした。
 意見交換後には、記念品の贈呈と記念撮影も行われ、終始和やかな雰囲気の中、交流を深めることができました。
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Ⅱ. 特別講演

日時:2025年7月10日(木)10:50~11:40
場所:北九州学術研究都市 会議場メインホール
演題:持続可能な社会を創るために ~AIと共生する大学の新たな役割
司会:地域戦略研究所SDGs推進部門 教授?眞鍋和博
参加者:学部生?大学院生及び教職員を中心に319名

 講演では、マルワラ学長が「AI時代における大学の社会的責任と可能性」について、国際的な潮流とご自身の研究経験をもとに語られました。持続可能な開発目標(SDGs)の達成には、大学が研究?教育の枠を超えて社会課題と積極的に向き合う必要があることを強調され、特にAIの急速な進展がもたらす倫理的?環境的インパクトを正しく評価しながら活用すべきだと提言されました。
 講演後には、学生との質疑応答が行われました。学生からは、「大学の存在意義とは何か」「大学がイノベーションを実現する場であるならば、具体的にどのような行動が求められるのか」という問いが投げかけられました。これに対しマルワラ学長は、「いずれも本質的で良い質問だった」と称賛され、「大学とは、考え方を学ぶ場所であり、また、答えが見つからないような問題に挑むための場でもある」「企業との連携のあり方や、多様な研究をいかに教育へ還元していくかが重要な課題である」と応じられ、大学が果たす知的探究の土台としての役割について明快に語られました。
 講演後のアンケートでは、多くの学生が「大学の存在意義」や「AIと人間の関係性」についての新たな視点を得て、大学での学びを社会課題にどうつなげるかを考えるきっかけになったと回答しました。「主体的に学ぶこと」の大切さや、「AIは人間の主体性を支える道具である」という講演内容に感銘を受けたという声が多く見られました。また、大学が「公共善」や「社会とともに未来を築く場」として果たす役割について理解が深まったという感想が多数寄せられました。
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Ⅲ. 学生懇話会

日時:2025年7月10日(木)12:00~12:20
場所:北九州市立大学ひびきのキャンパス 特別応接室
進行:中武繁寿 副学長
国連大学側: チリツィ?マルワラ 学長、山口しのぶ 所長、堀尾多香 事務局長
学生: 藤島慎之輔 (国際環境工学部1年)、三坂綾美 (地域創生学群3年)、マイ ゴ チャウ (国際環境工学研究科博士課程)、千田 森 (国際環境工学研究科博士課程)

 大学院生および学部?学群生の計4名が参加し、それぞれの関心分野に関する質問や意見を交換しました。教育にかかる費用やAIの社会実装に関する問いに加え、ケニア滞在経験を通じて貧富の格差を目の当たりにしたという大学院生の話題に対し、マルワラ学長は「南アフリカは資源が豊かにもかかわらず、発展が進まない理由の一つに教育基盤の未整備がある。一方で日本の近代化は教育の力によって成し遂げられた」と語り、教育の持つ力の重要性をあらためて強調されました。
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 今回の訪問は、SDGs、AI、教育の未来といったテーマをめぐって、学生?教職員が直接世界的リーダーと対話できる貴重な機会となりました。本学では、今後も国際機関や研究者との交流を通じて、地域と世界をつなぐ知の拠点としての役割を果たしてまいります。

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